「フラット35」は住宅金融支援機構が提供する「全期間固定金利」の住宅ローンです。保証料などが不要で諸費用が安く、どなたでも、どんな職業の方でも利用ができる固定型金利なので、金利上昇リスクを気にせず安定した資金計画を立てられるというのが特徴の住宅ローンです。
その「フラット35」に2024年2月から新しいメニューとして新設されたのが「子育てプラス」です。従来あった「子育て世帯・若夫婦世帯」の住宅取得支援をバージョンアップするものになりますが、変更された点として、若夫婦世帯または子供1人の世帯に与えられていた1ポイントに加え、子供が1人増えるごとに1ポイントが付加されます。1ポイント▲0.25%の金利引き下げ(5年間)は変わりませんが、最大引下げ幅は最大▲0.5%だったものが最大▲1%まで引き上げられました。省エネ性能の高い住宅(ZEHなど3ポイント)や管理・修繕を計画された住宅(長期優良住宅など1ポイント)に与えられていたポイントは従来と変わりませんので「子育てプラス」に追加して金利引き下げが適用されます。
「子育てプラス」は、子供の人数に応じて金利引き下げ幅を拡大することで月々の返済負担を軽減することを目的としています。例で申し上げると、「子育て世帯で子供2人、ZEH住宅で長期優良住宅認定取得」の場合、子育てプラスで2ポイント、ZEHで3ポイント、長期優良住宅で1ポイント、計6ポイントが与えられます。金利引き下げは当初5年間が▲1%(4ポイント)、次の5年間は▲0.5%の金利引き下げになります。現在、住宅ローン控除が年末借入残額の0.7%、13年間受けられますので、現在の金利水準に当てはめると実質金利は非常に安くなります。
全期間型固定金利の住宅ローン「フラット35」の新メニュー「子育てプラス」は、より有利な条件で、見通しのきく、安定した資金計画を立てることができます。若夫婦世帯、子育て世帯の住宅取得時においては大きなメリットになると思いますので、これから住宅取得お考えの方は前向きにご検討なさってみて下さい。