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住まいづくりワンポイントアドバイス

2024.10.20

災害に強い家とは?

我が国日本は先進国の中でももっとも災害の多い国と言われています。地震、台風、大雨、大雪など、様々な自然災害のリスクにさらされているだけに、災害に強い家を求めることはある意味必然です。生命と財産を守ることが家の最大の使命であることを考えれば、災害を考慮した家づくりをするということは最も大切なことだとも言えます。

さて、災害に強い家とはどんな家でしょう?先ず思い浮かぶのは耐震、耐風などの基本性能の高い家ではないかと思います。いわゆる「丈夫な家」、「頑丈な家」ということですが、我が国の建築基準法は世界最高水準と言われており、建築許可を経て建てている建物の強度について、過度な心配をする必要はありません。しかし、より強度の強い家にするために設計基準を高めることはできますし、国もそれを推奨しています。ただし、設計基準を高めれば比例してコストも上がりますから、どこまで求めるのかは冷戦な判断が必要です。

次に、起こるべき災害をあらかじめ想定して、災害に強い建築材料の採用、自家発電装備や再生エネルギ発電システムの搭載、災害時にも利用できる住宅設備機器を設けたりして、災害対応力を高めている家も災害に強い家だと思います。飲料水・食料の備蓄設備を備えるなどすれば、万一の災害時にも慌てることなく冷静な対応ができます。

あと、建築場所の選定も非常に重要です。ハザードマップを確認し、海抜の低い土地や山崩れの可能性のある地域は避け、地質に相応しい基礎工事を施工するなどして災害リスクを軽減することができます。災害に強い家というのは基本性能が高いというだけではなく、建築場所の選定もしっかり検討していることがポイントになります。

自然の力には我々は対抗できません。100%安全な場所や建物もありません。しかし、生命や財産を守るためにリスクを減らすということはできますから、各々ができる範囲で、それぞれの考えをもって、建物の安全強度や建築場所の選定、万一の時に備えた対応策を複合的に組み合わせることが大切だと思います。建築を依頼する業者さんとも良く相談して、納得の住まいづくりとなるよう心掛けて下さい。

 

株式会社スタイルプランニング

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