インターネットの普及により様々な情報を誰でも簡単に得られるようになりました。また昨今、情報発信ツールとしてSNSが爆発的に普及し、誰でもどこでも情報発信をすることができるようもなっています。その結果、ネット上には大量かつ様々な情報が溢れています。
私は様々な場所で直接面談して住まいづくりの相談を受けていますが、最近では、「SNSでこんな話が出ていたのですが…」、「SNSで〇〇〇〇と言ってました…」などの質問を多く受けるようになりました。SNSの影響力は大きく、今やSNSが多くの方の情報源になっているということを実感しています。
SNSは情報収集ツールとしては非常に優れていますので、そこから得た情報を家づくりの参考にすることは悪くありませんが、発信されている情報の中には信義が疑わしいものや収益を目的としたもの、中には中傷まがいなものもあり、発信されている情報の目的が何であるのかを見極める必要があります。
また、SNSの運営者は、現状、情報の公序良俗をコントロールしていませんので、情報を目にする利用者自身が、その情報を自分にとって有益であるかを判断しなければなりません。もちろん、SNS発信者の中には責任ある立場で顔を出し、有益な情報を発信されている方もいらっしゃいますし、説明が分かりやすく受け入れやすい、何度でも見直せることなどで理解力が高めれるというメリットもあります。
SNSは上手く活用すれば有益な情報ツールになる反面、情報を鵜呑みにしてしまうと間違った解釈をしてしまう恐れもあります。情報はあくまでも発信者の主観的考えによって提供されているものとして捉え、皆に共通するものでは無いという観点を持っておくことが必要です。
情報に振り回されないように気を付けることが大事であり、SNSの情報もあくまで一つの情報源として捉え、他の情報と比較したり時には別の場所で別の形で情報の精度を確認するなどして下さい。情報は、それを利用する人によってその有益性が変わりますので、利用する方がどう活用するかがポイントになると思います。
文:中川雄二