今日で今年も最後となりました。2、3日前からの寒波もおさまって、今日は快晴で風もなく、穏やかな大晦日です。日頃は家のことなどほとんどしていませんが、年末だけは家の大掃除をして(ちょっとだけ…)家の傷み具合も確認したりします。私は外回り担当なので経年変化による外部の傷み具合がよく分かるのですが、我が家もすでに20年・・・色々と手を入れないといけない時期になっています。この家はサラリーマン時代の20代で建てた家なんですが、家の傷み以外にも何かと不満が出てきてます。今のライフスタイルと家が合わなくなってきてるのです。
年歳とともに家での過ごし方が変わったり、趣味・嗜好が変わったことで、間取りもインテリアも設備も合わなくなってきてるのです。手を入れないといけない時期にはなっているのですが、今後もこの家に住むべきかという点で悩やむわけです。このような悩み相談はコンサルティングでも結構多くて、「多額のお金を掛けて今の家に手を入れるくらいなら、ライフスタイルに合わせて新しい家を持ちたい」と相談に来られます。まさに同じ悩みなのです。(笑) 日本も欧米と同じように中古市場が活発になって、3回くらい住み替えるのが当たり前になれば、こんな悩みはすぐに解決できる話なのですが・・・現状では中々解決が難しい問題です。
さて、1年を振り返ってみると、セミナー・相談会は70回開催しました。(これ過去最高) 理由はやはり17年ぶりの消費税増税の影響が大きかったのでしょう。おかげで建築業界は久々の受注ラッシュでした。ただ来年は消費税増税後の影響も出てくるので今年のことは無いでしょう。その反面、中古住宅市場は活発になると思います。中古住宅のリノベーションが若い方を中心に流行っていることも有りますし、個人間の不動産売買では消費税が非課税なので影響を受けにくいからです。人口が減り始めていて住宅のストック数が世帯数を超えている現代では、この傾向はますます強くなっていくと思います。
あと、気になるのはデフレ脱却の為に必要な所得のアップが、安部総理が思い描くようになるかどうかです。アベノミクスによって物価はこれからも上がっていくと思いますが、所得が上がらなければ可処分所得が減りローンも組みにくくなってしまいます。消費者はより慎重に身の丈に合わせた住宅取得を考えていくようになるでしょう。最後に来年のコンサルティングテーマを4つ挙げてみました。
① シニア世代の老後を楽しむ為の住み替えコンサル
② 30代の若夫婦向け中古住宅リノベーションコンサル
③ 消費税増税後の住宅会社クライアント争奪戦コンサル
④ 既成概念を超えた新しい住まいづくりコンサル
こんな感じのテーマが多くなるのではと思っています。予想はさておき、今年も沢山のご相談本当にありがとうございました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。住まいづくりコンサルティングは移りゆく時世に合わせて業務を変化させていき、いつでも気軽に相談ができるエンドユーザーの味方であり続けます。来年もどうぞよろしくお願い致します。皆様、よいお年をお迎え下さい。