寒風吹きまくる1月下旬、福岡での木造建物勉強会に参加してきました。勉強会は様々な木造建築を見てまわり、その多様性と可能性を知る!というものです。9時発の新幹線で午前中には福岡に到着。岡山からは2時間弱という早さです。到着後は貸切バスで久留米まで移動・・・町並みの計画から作りあげた大規模賃貸建物群を見て周ります。
写真は戸建てメゾネットの賃貸建物
写真奥に見えるのが集合住宅タイプ。
全体規模は相当なもので、戸建てメゾネット、集合住宅、完全戸建てと多種多様な賃貸住宅を建てられています。(全部で10数棟) 建物のデザイン、外構デザインを統一していて敷地の道路も広く取り、外構造園もかなりこだわっていて雰囲気がとても良かったです。新緑の季節には華やかな感じになるでしょうね。
見学終了後、久留米を後にして福岡に戻ります。次はインターナショナルスクールの校舎見学です。単独建物としては相当大規模で、木造建物のサイズ感ではありませんね。かなり遠くからでもシンボルになっている急勾配大屋根がとっても目立ってました。
木造建築ならではの細やかな装飾、ロートアイアン使いなど、とても良かったです。建物内の写真はお見せできませんが、温かみのある柔らかいインテリアデザインでした。木造とは思えないほどの大空間に、木造ならではの柔らかさや温かみを感じさせてくれてます。
全体的にデザインが素敵な建物でした。子供たちが勉強するのには最高の環境といえます。
次はセキュリティ万全、ここは外国?と思うような賃貸建物を見に行きます。建物は全てメゾネットタイプ。4棟8戸毎の賃貸住宅です。
駐車スペースを建物と切り離し、建物周辺をグルリと塀で囲んでいるので安心感があります。建物デザインもカラフルで明るく、女性には好まれるデザインです。外装材は吹付けやタイルを使っているので落ち着いた高級感があります。賃貸住宅という感覚がまるでありませんね。
最近の木造住宅では施工やコストを考えてサイディングの外装材が多く見受けられますが、これが質感やデザインを損なっている大きな原因ともいえます。本来、湿式の仕上げは、色み、味わい、風化を楽しめる良さがあるので、建築会社さんにはもっと積極的に利用いただきたいです。この他、高齢者賃貸住宅などの大規模木造建築も拝見しました。木造と聞かなければ分からないほどの規模や剛性を作り上げていました。今回のテーマでもある「木造住宅の多様性と可能性」をしっかりと学ばせていただきました。