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住まいづくりワンポイントアドバイス

2016.07.02

ついに1%を切ったフラット35の金利

7月に入った途端、暑さが本格化してきました。これからやってくるだろう猛暑の始まりを感じさせます。今年は去年以上と言われている暑さが予想されていますから、体調管理には十分気をつけないといけないですね。

さて、7月1日に衝撃的なニュースが飛び込んできました。住宅支援機構の住宅ローン・フラット35の金利が1%を下回ったのです!日銀がマイナス金利政策を始めて数ヶ月ほどが経ちますが、この間、長期国債の金利はマイナスになり、それにともない住宅ローン金利もどんどん下がっていたのですが、ついに、全期間1%を下回る金利0.93%(21年超)になってしまったのです‼

低金利が当たり前になったしまった昨今では、その凄さは分からないかも知れませんが、本当、これは無茶苦茶凄い事なんです。さらに、現在のフラット35では、一定以上のクオリティを持つ住宅に当初10年間に限り金利の優遇措置(35S)があるのですが、これが適用されると当初10年間の金利は0.63%(21年超)になってしまいます。もちろん、11年目以降は基準金利の0.93%には戻りますが、それでも無茶苦茶安い!というのが率直な感想です。今までの住宅ローン金利などと比較して破格の条件ですし、通期固定で1%を切るというインパクトがかなり大きいです。

ちなみにですが、私が22年前に住宅を取得した時の金利は、住宅金融公庫が4.9%、民間の住宅ローンが6.0%でした。当時、住宅ローンを借りると利子を含め借りた金額の代体倍額を払うという感覚でした。(2,500万円を30年払いで5.5%の金利の場合、支払総額は5100万円くらいです)金利が1%を切るレベルというのは、上記と同じ条件で金利だけを変えると返済総額は借りた金額の大体1.15倍くらい(0.93%の金利だと支払総額は2860万円です)ですから、その差がどれだけ大きいかということがよく分かると思います。利息負担が減る分借入が増やせたり、早く支払いを終えることができるのです。

話を戻しますが、ここ3年くらいは、アベノミクスの政策で、不動産、建築費、人件費は高騰、法規制による付帯工事も負担増、消費税増税などの負担増と、住宅購入者にとっては購入を躊躇してしまう環境が強まっていましたが、今回の件はそれらすべてを吹き飛ばすくらいのインパクトがあります。
だからと言って慌ててことを進めることはよくありませんが、消費税増税以来、低迷をしていた住宅業界にとっては大きな起爆剤になることは間違いないでしょうから、年末にかけていろいろなキャンペーンなどが催されるでしょう。

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