Q:これから新しい生活様式に合わせた住まいづくりのポイントを教えて下さい。
A:今年初め突然発生したコロナウィルス感染症、私たちは感染拡大を防ぐために新しい生活様式に取り組まなければならなくなっています。日々の生活、職場、教育施設など、あらゆる場面・場所で感染症対策をしなければなりませんが、「住まいづくり」においても同様で、新しい生活様式に合わせた「住まいづくり」をする必要があり、住宅会社からも様々な提案が出てきています。
例えば、感染源である人の飛沫リスクを少なくする為には人との接触頻度を少なくする必要がありますから、宅配BOXの整備、玄関レイアウトの工夫、外出機会を少なくするための備蓄スペースの強化などが効果的です。室内においては、こまめな手洗いやうがいをスムーズにできる洗面配置、効果的な室内換気を考えた間取りの工夫、自動換気システム設備の導入がいいでしょう。新しい生活様式では、自宅での仕事や学習環境を良くするためのスペースの確保、通信回線やIT機器の環境整備などが提案されてきています。
もちろん、ライフスタイル、家族構成などで対策は異なりますが、自分達の生活において必要不可欠となるものから、それに対応した対策や新しい生活様式を組み入れていくことが大事だと思います。コロナウィルスが無くなることはないでしょう。少なくとも薬が開発されるまでは、知恵と工夫でアフターコロナ、ウィズコロナ時代に対応していくことが必要だと思います。
Q:土地をこれから探します。土地を探す上でのポイントはありますか?
A:土地を買う時にはまずは土地探しをどこに依頼し、どのように進めていくかを考える必要があります。不動産の売買や仲介ができるのは宅地建物取引業の免許を持った業者であり、いわゆる不動産会社か宅建業を持っている住宅会社になりますが、前者では不動産売買・仲介を専門にしている業者に情報を集めてもらう、後者では取引のある不動産業者を紹介してもらうか、住宅会社が分譲している不動産を斡旋してもらうというようになります。どちらも一長一短がありますから、ご自身が望む住まいづくりに合った業者であるかを判断して選択すれば良いと思います。
次に土地探しのポイントですが、土地を探す目的は住宅を建てることですから、一番は「希望する住宅」が建てられる土地でなければなりません。土地条件を優先し過ぎて建物の予算がなくなったり、法規制上思う間取りが取れない土地であったり、環境が希望の住まいには不向きなものであると元も子もありません。希望の住まいが建てられる土地であることが最も重要なポイントなのです。土地探しの条件は様々なものがありますが、家族でよく話し合あって優先条件を決めておくことが大切です。100%条件に適う土地に出会うことは滅多にないでしょうから、より良い70%の土地を見つけることを念頭に探してみて下さい。
最後に、終の棲家としての土地となるのか、一定期間(子育て)だけ住む土地となるのか、転勤等で手放す可能性があるのか、実家の問題なども検討しておくことが必要です。住まいでありかつ資産でもある不動産が無駄にならないようにしましょう。