今や人生100年時代と言われています。特に最近では、子育てを終えた40代・50代の夫婦が自分達らしい生活スタイルに移行したいと考えたり、晩婚化の中、40代・50代で新しい住まいが必要となったりする理由からか、40代・50代の新しい住まいづくりが増えてきているように感じます。
年齢を重ねるとともにライフスタイルと既存の住宅が合わなくなったり、住まいに対する考えや嗜好が変わったりしますので、新しい住まいを求めることはある意味必然と思います。40代・50代の新たな住宅取得は歓迎すべきことであり、国も国民の豊かさの実現や経済への影響を考えた時に促進すべきこととして考え支援していると思います。
さて、40代・50代からの住宅取得で問題となるのは資金です。年齢を考えると現金で購入するのがベストだと思いますが、超低金利時代の今日では住宅ローンを利用して取得することも可能であり利用を考える方も多いと思います。ただし、借入れたものは返済しなければなりませんので、世代的なリスク(病気等)を考慮した上でローンを組むことが必要です。
住宅ローンの完済年齢は金融機関によって異なりますが、住宅支援機構(フラット35)では80歳となっており40代半ばであれば長期(35年)でローンを組むことも可能です。また、万一の場合に備えた「団体信用生命保険」も50歳未満であれば制限無く多様な保険に加入することも可能となっています。
借入についてはどの世代であっても実現可能な返済計画を立てることが重要ですから、特に40代・50代では、働ける期間・健康状態なども十分考慮をした上で借入額を決めるべきです。予算に合わせた住まいを検討することが望ましく、ローンが組めるからと借入可能額に合わせて物件を手に入れるというのはお勧めできません。
何歳であっても新しい住まいや環境は生活に活力を与えてくれ、生き生きと過ごすせるモチベーションになります。住まいが変わればリフレッシュでき、新たな意欲も湧いてきます。それだけメリットがあるだけに、適切な予算で身の丈に合う、ライフスタイル合った住まいを手に入れることが大事だと思います。