今年も残り2週間余りになりました。過ぎてしまえばあっという間の1年でした。毎年毎年1年が早くなる感覚がピークになっているように感じています。
さて、今年の住宅環境を振り返ってみると、一言では「変」の年だったように感じます。昨年、資本主義経済の根本を考えさせられるリーマンショックが起き、今年はその影響が直接的に我々に降りかかってきました。
雇用の不安、所得の減少、先行き不安から物を買う意欲が著しく低下し住宅着工件数が激減しました。以前から日本は新築着工件数が人口に対して多過ぎ、いずれは着工件数が年100万戸を切ると言われていましたがそれが現実になった年となりました。
ある意味必然の出来事であったと思います。今までの生活習慣に居心地の良さを感じていた私たちは、その突然の変化に戸惑い、見えない不安感にさいなまれたように思います。慣れ親しんだ環境から、大きく転換しなければならないことに対し失う事の不安ばかりに神経を尖らせてしまったのだと思います。
今年は長期優良住宅認定制度や住宅減税、住宅ローン金利のさらなる低下、中古市場の取引活発化など購入者にとっては良い事もありましたが、今まで行なわれてきた政策の延長から生まれた政策では、今までの需要を元に戻すことはもはや無理なように感じます。
新しい出来事が始まると言う事は、古い物や考え方を捨てる必要があります。良い意味で新しい未来にワクワクし、意欲を沸き立たせる出来事でもあるのですから、ここは全ての物事を根本的に考え直し、新しい発想をしていかなければならないでしょう。
来年はそんな変化が具体的に起きることを期待しています。また、起きなければ益々閉塞感が高まるのだとも思います。
住宅に携わる業者の皆さん、住宅を購入するお客さん、どちらとも今までに無い変化をする必要がでてきています。
column
住まいづくりワンポイントアドバイス
今年もあと僅か・・・
突然の嬉しい訪問
前にもコラムで紹介したファイナンスのエンドユーザー向けコンサルティング会社「キャッシュフローコンサルティング」の上野社長と増永取締役が突然弊社を訪問してくれました。
私は住宅取得・不動産売買のコンサルティングを主として業務を行なっていますが、キャッシュフローコンサルティングさんはライフプランを考えたファイナンスのコンサルティングを行なっていらしゃいます。
共に住宅取得に関するコンサルティング関係ですから、それぞれ活動しているフィールドも似ていて、増永さんとは住宅会社さんや総合展示場などで時々顔を合わせます。上野さんは広島を拠点として活動しているので実は今日が始めての顔合わせでした。
増永さんとは、日頃から我々が行なっているエンドユーザー向けコンサルティングをもっと多くの方々に利用していただく方法はないかと話をしています。今回、互いの活動も一つの段階を迎え若干ですが認知度も上がってきたので、力を合わせて共同イベントを企画しませんかと提案してくれました。
その提案には大賛成で、「我々だから出来るイベントをぜひやろう!」と話は盛り上がりました。どうせやるなら、私たちと同様な仕事をしている仲間にも声を掛け、盛り沢山の内容にしたいとの話に発展し、コンサルティング仲間の力を終結するためにも協会を作れないかとの話にもなりました。
同じ価値観を持って仕事をしている仲間との話は時間を忘れさせてくれます。そして、このような話が出来るようになった現状に喜びも感じます。一人ひとりの力は知れていますが、力を合わせることで2倍にも3倍にもすることができるので今回の提案をぜひ具体化したいと思いました。
「思えば成せる」と言う言葉があります。それを実践しようと思った出来事でした。
住宅取得時の資金贈与
本日の朝刊に住宅取得時の生前贈与についての記事がありました。現在の住宅取得時における生前贈与については610万円まで無税となっていますが、この金額を2,110万円まで拡大しようとの記事でした。
貯蓄資金の流動化と住宅建設の重要喚起を促す政策との事ですが、これだけの贈与枠拡大は過去最大で、かなり思い切った政策と思います。現在、麻生政権時に手立てされた住宅ローン減税も過去最大の規模で施行されていますので、貰うのも借りるのも購入者にとっては減税という形でメリットを受けれるようになります。
景気浮揚効果の高い住宅政策は、過去にも大きな減税などを行って需要喚起を促してきました。そして、その効果もあったように感じます。ただ現在は、人口の減少、ライフスタイルの多様化、住宅のストック飽和問題、雇用の不安という問題があり、住宅そのものの必要性が過去とは全く違っている現実があります。
そんな環境の中、過去と同様な政策でどこまで効果があるか疑問も感じますが、住宅を必要としている購入者にはメリットが大きいのは間違いなく、一つの動機付けになることも事実です。
そして一工夫していただけるなら、時代に沿った一歩踏み込んだ形で「リノベーション工事減税」や「太陽光パネルの補助金拡大」「緑地確保減税」など、全く新しい政策を加えていただくと新たな需要が喚起を促すように思います。
折角チェンジしたのですから、ここは思い切って将来の為になる政策を打ってもらいたいものです。前原大臣頑張って下さい。
民主党頑張れ!
9月は例年通り忙しい毎日でした。今年は全体的に低調な住宅・不動産業界ですが、中間決算時期が絡むこの9月は、各住宅会社の営業キャンペーン時期でもあり、営業の方々に鞭が入ったのか何かどたばたとした日々がずっと続きました。
さて、話は変わりますが新政権になって3週間余り、民主党は頑張っていますね~政権交代という言葉の意味を感じれる報道が毎日のようになされています。新しい大臣の顔つき、言動を見ていると「やる気」と「気概」を感じます。そして何より、仕事をしているという姿勢が感じ取れます。これは自民党時代には全く感じなかったことです。
マスコミはマイナス面を強調し、面白おかしく取り上げていますが、今行なわれている事は自民党時代では出来なかった政策ですから障害や困難があって当たり前です。既得権を守ろうとする抵抗があるのも仕方ありません。それを応援するのでは無く、マイナス面を強調し、国民を不安にしている報道には嫌悪感を覚えます。私自身、今回のことでマスコミ嫌いになりました。
元々、農耕民族である日本人は変化する事を嫌う人種と言われています。その日本人がチェンジを望み、選挙で政権交代を選択をしたと言うことは画期的なことです。今までと違う道を選択すると言う事は困難や障害はつきものですが、それを超えてこそ新しい物を手に入れれるのだとしたら、今は政府の行なっている政策を温かい眼で見守る必要があると思います。
良い意味で政治が国民の手に戻ったように感じます。ぜひ、国民にとって良い政治であるよう頑張ってもらいたいと民主党を応援しています。
政権交代
8月30日に行なわれた衆議院選挙、今回の選挙は「政権交代」が大きなテーマとなり、選挙中は私の周辺でも選挙に関する話題があちこちでされるような選挙でした。
結果はご存知の通り民主党の圧勝で終わりました。自民党のネガティブキャンペーンは政権与党とは思えない酷いもので聞くに堪えないものでしたが、国民はその程度のことしか話せない自民党に対してきつ~いお灸をすえたように思います。
昨年、アメリカが牽引してきた市場主義経済の終わりを告げる「リーマンショック」があり、アメリカの大統領選挙でも大きな政治のチェンジがありました。今回の衆議院選挙も一つの時代が終わる出来事のように感じます。
現在の社会的な閉塞感や将来への不安解消、格差の改善を行うためには、新しい人達で、今までと違う考え方で新たなルールを作る必要があるでしょう。今回はそういう意味での国民の選択であり、その期待も大きいと思います。
民主党はそれを肝に銘じ、決しておごることなく(自民党のように)真摯に政治に取り組んで欲しいと思います。公約に掲げたことを実現する事がその存在価値を高める事を忘れないようにして欲しいと願います。
さて、そんな私も民主党のマニフェストに何が書いてあるのかとあらためて見てみたところ、自らの不動産業界に関する記述がありました。「一つの業者が売り手と買い手の両方から手数料を取る両手取り引きを原則禁止とする」と言うものです。
安全かつ安心に消費者目線での不動産取引を実行しようとした場合、「両手取り引きの原則禁止」は重要な意味を持ってきます。「利益相反」という矛盾を解消できる施策ですから本来あるべき考え方と言えます。
不動産業界は手数料が半分になると嘆くところも出てくると思いますが、適切な取引と消費者の保護を考えれば今まで規制しなかった事に問題があり、この機会に改善する事は必要であると思います。
当社で行なっているバイヤーズエージェントの考え方はまさにこの事であり、本来あるべき姿であると思っていますので、私はこの政策を歓迎します。
これは一例ではありますが、政権交代する事で今まで当たり前にしていた事を見直すことが出来るチャンスになります。ぜひ民主党には、国民の生活目線で物事を見ていただき、国民の選択が良かったと思える政策を実施していただきたいと思います。
岡山の建築家との懇親会
先日、岡山の建築家5名の方と懇親会(意見交換会)を行いました。幹事は日頃仕事でお世話になっている(株)unita設計室・横田設計士さんで、横田設計士さんのブレーンである建築家の方々とお酒の飲みながら話をするという場でありました。
集まった皆さんはつわものぞろい?で、いろいろな話を伺いました。もちろん、私が行っているコンサルティングの話もさせていただいたのですが、建築家の方々の「生き様」というか「志」というかクリエイティブな仕事ならではの苦労や取り組みの話はとても刺激的で興味深いものでした。
詳しい事を書くと何時間掛かるか分からないので割愛しますが、形の無い物を作っていく作業はとても大変で多くのエネルギーを使います。それを支えるには情熱が必要で、席を共にした建築家の皆さんはその煮えたぎる情熱をビシビシ発しておられました。
建築においての設計と施工、これは一体でなくてはいけない反面一定の距離をおいた緊張感も必要な関係であるといえます。最近は住宅メーカーを代表として設計と施工を一体にした体系をとっているところが多いのですが、この場合メリットだけでなくデメリットも生んでしまっている現実があります。
建築家の方々と話をしていて感じたのは、それに対しての危機感というか、改善というか、変えていかなければいけない(本来の姿に戻す)という問題意識だったように感じます。私の仕事に置き換えてみるとまた違った見方もありますが、今やっている設計士、施工者、エンドユーザーの通訳をする仕事の必要性は今回も強く思いました。
このような時間は色々な事を気づかせてくれる切欠になります。今後も機会があればこのような時間は作りたいですし、出来れば何らかの形で発信していきたいと思います。
外部ネットワーク
ここ数ヶ月かなり忙しい日々が続いています。ありがたい事なので不満では無いのですが、何せ体は一つしかないので、アポイントの調整がかなり難しくなっています。
以前ですと、急な連絡をいただいても時間を作る事が出来たのですが、今は一週間前では難しく、予約を早め早めに入れていただいてやっとという状態です。
コンサルティングの仕事は、個人の経験と情報に加えヒアリング能力がとても必要です。それが無ければただ話を聞くだけで、アドバイスするところまで行きません。したがって、時間が無いから代わりに誰か、という訳には行きません。必然的にキャパシティが決まってしまうので引き受けられる仕事が限られてしまいます。
私は、多くの方々にコンサルティングを利用していただくことを信条としていますが、これでは自分の意に反してしまうので、新しい試みを始める事にしました。
今回、HPでも「外部ネットワーク」という形でご紹介していますが、日頃一緒に仕事をする機会が多いブレーンの方々にお手伝いいただくシステムをとるようにしました。ご紹介している方々はそれぞれその道のエキスパートで人間性も豊かな方々ですから、きっと適切な解決策を見出してくれると思っています。
アテンドは私が直接させていただきます。お悩みの事があればお気軽に相談してみて下さい。そしてご連絡は出来るだけEメールでお願いします。
4年目
スタイルプランニングも4年目を迎えました。法人設立前からですと、この仕事を始めて5年半になります。サラリーマン時代の多くの経験と、湧き上がる強い思いから、エンドユーザー向けコンサルティングという仕事を始めました。最近、「本来思い描いていた形にようやくなってきたかな」と言うのが正直なとこです。
住宅・不動産業界に従事して20年余になります。ぎりぎりバブル経済を経験している一人です。この激動と言える間は、それまでの高度成長に支えられた経済が大きく変化し、それまでの常識ではありえないと言われる事が次々と発生した時でした。
バブル崩壊後は、「地価が下落する」「住宅ローン金利が3%以下」など、それまでには考えられなかった事が次々と起こりました。住宅セールスにおいては、タブーと言われた方法が行なわれるようなこともありました。誰もが体験した事のないことのオンパレードで、その場その場を何とかしのいでるという有様でした。
一方消費者も、「不動産を手に入れる」という目的が主だったものから、「自分のライフスタイルを表現するもの」という買い方にシフトしていった時期でした。現在の、大量生産の商品よりカスタマイズされた商品を求める傾向は、これらの経緯があったから進んだと言えるでしょう。
あらゆることの常識が壊れ、購入者に志向に沿った新しい商品が次々生み出されたのは、この20年余があったからです。そして、消費者志向の考え方がより重要とされる時代に合わせ、建築における規制が毎年強化されるようもなりました。
そして、住宅の購入の仕方も変ろうとしています。現在のように情報が溢れている状態では、必要な情報を手に入れることができても、必要な情報を整理する事は難しくなっています。また、規制が強化されたおかげで消費者を保護する条件は整備されましたが、契約書などの書類はより複雑で大量のものとなり、それらを理解する事は大変な作業になっています。
住宅コンサルティングという仕事はそこを埋める役割をもっています。購入者が物件の内容を理解して必要な物を適正な金額で購入する為のお手伝い、万一の時の為に必要な契約内容を把握しリスクヘッジする作業、安心して満足のいく住まいづくりのサポートを行なう仕事です。
そういう意味では、この仕事はこれからが本格的に必要とされるのではないかと感じています。今まで以上に情報収集を怠らず、利用いただく皆さんが必要と感じれる提案を続けていきたいと思います。
いろいろな思いを巡らせる4年目という節目でした。これからも宜しくお願い致します。
GWの展示場周り
GWも終わり夏らしい天気になってきました。日に日に日差しが強くなってきていますが、今年も昨年の様に暑~い夏になるのでしょうか。
さて、この5月~6月は住宅契約が多い月でもあります。どんな状況かGW中に各総合展示場を見て回ってみました。来場者数は昨年と変わらない雰囲気で、各メーカーさんに聞いてもそのような返事でした。
一先ずは世の中をにぎわせている「100年に一度経済危機」の影響は少ないようです。元来、住宅は必要に応じて取得するものですから、思い立ったが吉日ではありませんが、必要な時に得て初めてその意味を成すものです。そんな事を考えれば当然のことかも知れません。
ただ、昨年と大きく様変わりしていると感じたのは住宅ローン関係です。これについては景気の低迷からくる銀行自身の自己資本の毀損が原因ですから、もろに影響が出ているように感じます。実際、ローンが通らないケースが増えており、自己資金の少ない方、フルローンでの計画の方は益々厳しい環境となっています。
総合展示場のセンターハウスの方にも少し話を聞いたのですが、来場されているお客様が興味をもたれ求めているキーワードとしては、「エコ」「リーズナブル」「個性」「デザイン」などが多数だそうです。
「エコ」については、太陽光発電やオール電化、エコキュートなど設備に関するもので、環境問題に対する意識の高さかと思います。「リーズナブル」は、現状の経済動向を考えれば当然のことで実用性が高くコストを抑えていて、必要としているものが確実に得れるということえを求めているのでしょう。そして、「個性」「デザイン」については時代背景もあるかと思いますが、住宅が単なる住まいではなく、自分自身を表現する持ち物として位置付けられてきている証なのでしょう。
出展メーカーさんにあてはめて見ると、「エコ」はOKですがその他は難しいと言わざるを得ません。住宅業界を牽引してきた住宅メーカーですが、今の時代には対応が出来なくなってきているようにも感じました。
バブル崩壊後20年以上がたち、今までの常識が通じない時代に突入しました。資本主義の有り方もそう言われているように、今まで良いとされてきたものは色んな理由で見直されてきています。建築業界や広告業界もしかりで、今までの有り方では難しいのかも知れません。より消費者の目線で必要とされるものを提供する形に変化する時期なのかと思います。
そんな事を感じさせられた展示場周りでした。
不動産会社の紹介
コンサルティングをしている中で、「不動産情報をタイムリーに得られる会社を紹介して」欲しいと依頼されることがあります。
探される不動産によっても異なりますが、住まいづくりコンサルティングでは住宅用地を探す方が多いですから、そういう点において住宅用地の情報に強く、住宅も含めた不動産の専門知識をもったスタッフがいる会社を紹介させていただいています。
その不動産会社が「株式会社ファーストランド」という会社です。実は当社の関連会社でもあり、住まいづくりコンサルティングの仕事で日頃からタイアップさせてもらっているのですが、スタッフ全員が住宅営業経験者であり、宅地建物取引主任者、ファイナンシャルプランナー等の専門ライセンスを取得しているなど、他の不動産会社さんとは少し違ったスタンスで仕事をしている会社です。
この会社では、買主が必要とする不動産情報を毎日どこからか収集しデーター化していますので岡山の一般流通の不動産情報はほとんどもうらしています。また、人柄・人間性に魅力あるスタッフが揃っているので、気軽に不動産に対しての相談が出来るところなどが他に会社に無いところです。不動産業界にはめずらしく、面談ヒアリングを中心として物件収集をしてくれるなど、買主とのコミニュケーションを重要視したにサービスを提供してくれています。
コンサルティングセミナーなどでもお話をさせていただくのですが、物件自体もさることながらその商談・取引に関するプロセスが「良い買物」が出来たかどうかを左右します。買主の立場で情報を提供してくれ、」ネックがあればそれを解消するために調査、交渉をしてくれる、そんな不動産会社が取引をお願い出来れば「良い買物」をすることが出来るのだと思います。
この春からHPもリニュアルされ、より使いやすく見やすいHPになっています。そして、コンサルティングの仕事に関してはスタイルプランニングも業務委託を受けご協力させていただいています。新たにリノベーションやデベロップ事業などにも積極的に取り組まれるようですので、「どこか良い不動産業者はないかな~」と思われる方は一度HPをのぞいて見てはいかがでしょうか。
お花見
ホームインスペクション
最近、ホームインスペクションという言葉をよく耳にします。
ホームは「家・住まい」を指しますが、インスペクションは本来IT用語で、「ソフトウェア開発の各作業工程で設計仕様書やプログラムを第三者が検証し誤りや問題点を検出する」という意味があるので、これを家づくりにあてはめて「住まいの第三者による検査及びチェック」という意味のようです。(造語でしょうね)
利害関係の無い専門家に住まいづくりの過程や中古住宅などの現状をチェックしてもらうことで、物件のトラブルを未然に防ぐ事も出来ますし、現状をきちんと知る事によって購入意思の確定もしやすくなりますから、不動産購入者にとってはとてもありがたいサービスです。
従来は、建築士や不動産業者に知り合いがいれば厚意で見てもらったりしていましたが、ブレーンがいなければ元々無理な話ですし、いたとしても厚意であるが故に勝手も言いにくいのが正直なところでした。「必要性はあるのに依頼する先が無い」そんな状況の中で生まれてきたのが「ホームインスペクション」という仕事なのです。
現在、中古住宅を購入する方が多くなっていますからそのも需要はとてもあると思います。中古住宅の場合、建築時の建築基準で作られていますから、現在の基準に照らし合わせると改善すべき点もありますし、住んでいた方の使い方や保守によって建物の経年ダメージも随分違っています。それらを専門家の客観的な目線で診断してくれれば、買主は納得した上で購入が出来ますし必要なリフォーム費用も見込める事が出来るという訳です。
岡山ではまだ専門会社はないようですがこれから大きく伸びそうな要素を持った仕事だと思います。住まいづくりコンサルティングを行っている当社は提供できるサービスの一つとして前向きに検討したいと思っています。