不動産を購入する際に「重要事項説明書」というものがあります。これは売買契約を締結する前に購入する物件の重要な事項について説明を受ける目的の書類です。
この書類に記載されていることが正確で不備が無く、それを理解した上で購入をするのであれば不動産のトラブルは無いと言って過言ではありませんが、その中の「物件の瑕疵」については調査の範囲、説明に仕方によって解釈が変わり多くのトラブルの原因になっています。
最近では、判例や行政指導などから宅建業者の法順守の意識が強くなってきていることもあり、以前に比べれば慎重に対処しているようですが、問題意識の低い業者や以前からの慣習で仕事をしている業者も少なくはありませんので、購入者自身が自己防衛をする手立てを考える必要があります。
そんな中考え出されたのが、第三者による情報開示システムです。外国では「エスクロー調査(第三者による情報開示条件付不動産売買)」という制度があり、これを利用して不動産を購入するのが一般的だそうですが、契約後でも定められた期間内に買主側で調査依頼(エスクロー調査)をし、内容に問題があれば解約もできるという優れた制度です。
残念ながら日本ではそのような制度はありませんが、大切な不動産を購入する際には不可欠なことでもあり、そういう意識を持って購入をするのが理想だと思います。
当社でも取り組んでいる「バイヤーズエージェント」あるいは「不動産調査」サービスは、それらに近い考え方を持ったサービスです。大切な不動産購入をする際には利用を考えてみてはいかがでしょうか。
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エスクロー調査
現場見学会
先週の土曜日に不動産バイヤーズエージェント提携企業さんでもあるカーサカレラ木口建築さんの現場見学会に行ってきました。
こちらの施主さんは住替えでの計画なのですが、所有していた不動産の売却を当社でお手伝いさせていただいた経緯もあり私自身ご縁があった方でもあります。
さて建物は、木口設計士ならではの個性的な提案が随所にちりばめられており、また施主さんの思いもあちこちに反映されている素敵なお宅でした。
当日は、不動産購入から計画のお客様がいらっしゃれば対応させていただくつもりでしたが、次から次に来場されるお客様にビックリしてしまいました。
「今回は告知をあまりしていないので少ない方ですよ~」と木口設計士は言われてましたが、昨今の住宅不況とは縁遠い盛況ぶりで、個性的な住宅を提案しこだわりを持って仕事に取り組んでいる会社はやはりニーズがあるんだな~と再認識させてもらいました。
そして、もう一つ興味深かったのは、木口設計士さんで過去に家を建てられたOBの施主さんが多く見えられていたとこです。
家を建てても家を見ることが好きで、また建築をしてもらった設計士さんが今度はどんな家(作品)を建てたのか興味あって来場されているようです。
いい出会いがあって、信頼し任せて、納得した家作りが出来て、今も時々顔を合わせられる関係。理想の住まい作りを感じれた見学会でした。
コンサルティング協会
岡山ではまだまだ認知の低い住宅コンサルティングですが、首都圏では多くの住宅コンサルタントが活躍されています。
そんな中、コンサルティングの協会が出来たという話を聞いて早速HPを覗いてみました。協会の名前は「日本ホームインスペクターズ協会」、コンサルティングの中でも「住宅診断」を中心に活躍されているコンサルタントの方々が参加され出来た協会のようです。
このような協会が出来ることは住宅コンサルタント業をしている一人として喜びを感じます。また、多くのコンサルタントの方々がこのように協力しあえる環境であることを羨ましくも感じます。
不動産を取り巻く環境は年々変化しています。契約内容も複雑化し建築物も多種多様の物が出てきています。そんな状況の中から生まれた「住宅コンサルティング」は、今後購入者に取って必要不可欠なものになってくるのだと確信しています。
このような活動が多くの不動産購入者の方々の目に留まり、広く利用されるきっかけになることを願っています。