住まいづくりコンサルティングで一番多いご相談は「土地購入のサポート」です。気軽に依頼できる「不動産調査」、具体的に物件探しのお手伝いをする「バイヤーズエージェント」、取引に関する「トラブル解決」と様々な依頼をいただきます。
岡山県では、新築される方の約半数が1次取得(土地から購入する)と言われていますので、土地取得に関するご相談が多いのは当然のことといえます。沢山の依頼をいただきコンサルティング冥利に尽きますが、キャパが限られている事もあり全てのお客様に対応できないのが悩みの種です。
そんなところに、日頃「不動産コンサルティング」でもお世話になっている「総合展示場ハウジングスクウェア青江」さんから「土地取得の知識本」を作成する依頼をいただきました。これは、土地購入からマイホーム計画を進めらようとされている来場者の方々に、不動産取得の予備知識を知っていただくためにお渡しできる冊子を作りたいとのお考えからです。
日頃、不動産コンサルティングや土地取得セミナーをあちらこちらでさせていただいておりますが、お話させていただいた皆さんから「聞いて良かった」と感想をいただきます。セミナーでのお話を出来るだけ多くの方々にお伝えしたいと思っていたところに、今回のお話が舞い込んできましたので喜んでお受けさせていただきました。
この冊子は、計画を始められたばかりの方向けに作成をしていますが、不動産チラシの見方や不動産用語の解説、不動産業者の仕事などもご紹介していますので、既に計画を進められいる方にも参考になる構成になっていると思います。
冊子は2月末には完成し、ハウジングスクウェア青江に来場いただいた方には無料で配布されるそうです。不動産取得は予備知識を持っているだけで多くのトラブルは避けられます。これから進めていく土地探しにはお役に立つものだと思いますので、機会があればぜひ手に入れてみて下さい。
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土地取得の知識本
2009年新設住宅着工件数の衝撃
1月29日、国土交通省より2009年の新設住宅着工件数が発表されました。その件数は78万8400戸と、1964年依頼45年ぶりの80万戸割れという衝撃的なものでした。
この数字の与えるものは大きく、住宅産業、不動産産業は現状の厳しさを大いに痛感させられるものでした。業界ではいずれ新設着工件数が100万戸を割る時代がくると、ここ十数年叫ばれていましたが、ついにその時を迎えたのです。
私自身も住宅産業について22年目になりますが、何だかんだ言っても100万戸は割ることの無かっただけに、今回の激しい落込みには正直ビックリしています。
住宅産業は国策に守られ、景気対策と言えば最重点に予算をつけてもらえた業界です。それに甘んじていた訳ではないのでしょうが、建設業者数も多いうえに利益の大きな新築工事に業務を集中している業界の構造は問題があるでしょう。
人口減少時代に入り、住宅のストックも世帯数を大きく越えた今、従来のような新設工事件数が望めないのは当たり前と言えば当たり前のことです。さらに、地球環境問題という大きな問題も出てきています。使えるものは出来るだけ長く使って行こうという風潮が当たり前になってきている今日、景気が上向いたとしても従来のような新設着工件数が見込めるとも思えません。
これらのことからも、業界自体が大きく変わらなければならないのは明白な事実ですし、住まいというものに関しての考え方も変える必要があるでしょう。今回の100万戸割れの衝撃は、そのようなことを自覚する大きなきっかけになると感じます。