先週くらいからようやく秋らしくなりました。夏の猛暑が9月に入っても収まらず、10月前半は昼間は夏日という日が続く中で中々衣替えも出来ませんでしたが、ようやく先週片付けをしました。
毎年のように「今年は…」と話すことが多くなっていますが、今や異常気象話題が普通になってしまっているのが不思議な感覚です。自分自身も気がつかないうちに異常が普通になってしまっているんでしょうね。
昨晩も「奄美大島で24時間888mm」と凄まじい雨が降ったみたいですが、これは尋常じゃないですよ本当。いつか本州にもそんな雨が降る事も出てくるんでしょう。これからは天気予報には充分気をつけないといけません。
さて、こんな日常生活の中で最近注目をされている今の住宅は、「四季を感じれる家」や「自然素材を活用した住宅」などです。いわゆる昔ながらの住宅です。その住宅に、自分らしさをカスタマイズし、間取りやデザインのオリジナルティを出せるような住宅を欲している方が多いように感じます。
従来の高品質で工業化の進んだ住宅も、安全で楽に便利に暮らせるという意味ではとても価値があったのですが、あまりにも便利になりすぎた住宅では、人間が本来持っている本能を退化させてしまうこともあります。
また、そして規格化された商品は「色々悩み考え進めていく」という物づくりの楽しみを半減させてしまっていることもあり、あえて手間暇を掛け、苦労しながらもそれを楽しみながら進めていくことに価値を見出しているようです。
現在は、戦後新しく生まれた価値観の限界点・分岐点を迎えていると言われますが、住宅においても同じなのかも知れません。自然に適用するような素材、必要ならあえて掛ける多くの時間、プロセスを楽しめれる人の繋がり、これがこれからの住宅のキーワードだと思います。
厳しい自然環境に対抗出来るのは、人間自身が本来持っている適用力と、精神的・肉体的なたくましさなのでしょう。だからこそ、自然を感じる、自然を共有できる住宅が必要なのかも知れません。
ARCHIVES
アーカイブ