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2021.02.22

住まいづくりワンポイントアドバイス Vor.17

Q:最近テレビで流れている、60歳からの住宅ローンの仕組みを教えて下さい

60歳からの住宅ローンといえば、現在TVCMなどでよく目にする、「リ・バース60」という住宅ローンのことだと思います。たしかに定年を過ぎる60歳を超えてからの住宅ローンって借りれるの?と思うのが普通ですよね。では、「リ・バース60」の内容はどうなっているか見てみると、「利用できる方は満60歳以上の方、ローンの支払いは毎月の利息のみ、元金は亡くなられた後に相続人が一括して支払うか担保物件(住宅および土地)を売却して支払う」となっています。

一般的な住宅ローンは、借入金の返済を元金と利息を毎月支払うことで完済をしますが、リ・バース型住宅ローンでは、元金の支払いは亡くなってから最後にまとめて、それまでの間は利息のみ支払っていくという形です。家が老朽化し、建替えやリフォームをするとなると多額のお金が必要となりますが、収入が限られている60歳以上の方では一般の住宅ローンは組みにくく、また、現金で支払うとなると手元に現金が無くなる不安が出てきますし、ローンを組めたとしても支払える金額は低いです。これらの問題をクリアするために考えられたのがリ・バース型住宅ローンなのです。

所有している不動産はいずれ相続という形で次の代に引き継ぎますから、相続時にその不動産の処理を次に代に委ねるというのは合理的ですし、人生100歳時代となった現代で住環境を維持するためには必要な手立てだと思います。リ・バース型住宅ローンを利用するのに際し、不動産の処分を委ねる親族と話し合えるいい機会にもありますし、何歳になっても住宅ローンが組めるというのは選択の幅が増えると思います。使い方によっては所有者も相続人もメリットのある住宅ローンだといえます。

Q:メンテナンス、リフォームの計画について教えて下さい

どんな物でも寿命があります。住まいもしかりで、定期的なメンテナンスをすることで寿命を長くすることもできますし、状態を把握することで適切なタイミングのリフォームが分かります。長期間利用する住宅においては、定期的なメンテナンス、適切なリフォームは不可欠であり、その対応によっては住まいを良くも悪くもします。適切なタイミングでのリフォームは、住宅性能をより高くしランニングコストの低減や住まいの快適性を高めることにも繋がります。

最近の新築住宅では住宅会社が保証制度を設けており、メンテナンスやリフォームの計画書も作ってくれます。素材別、部位別に、この時期にはこのようなメンテナンス、このくらいの時期にはこのリフォームという計画書を作ってくれます。住宅メーカーでは古くから作成していましたが、平成20年に長期優良住宅制度が導入されてからは工務店にも取り入れられるようになりました。部材メーカーや施工会社が試験データーや過去の経験をもとに、必要なメンテナンスやリフォーム計画を立ててくれるのはユーザーにとっては有難いことです。ただし、建築場所や施工方法、使い方などによって劣化具合等は異なるので、ユーザーが日頃からお住まいをよく見ておくことが大事だと思います。

特に注意しておきたい箇所としては、外部(屋根・外壁・サッシ・バルコニー等)があげられます。風雨・紫外線などで毎日痛めつけられていますので定期メンテナンス、適切なリフォームは必須であり早め早めに対応するようにしましょう。トラブルが起きてからは多額の費用が掛かる場所だけに気を付けておきたいです。

株式会社スタイルプランニング

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